どうも、めがねこ(@meganecco_kana)です。
前回までのお話。
まず、「自分はなぜ、姑に対して好意的になれないんだろう?」という純粋な疑問が自分の中に充満し、その理由を知りたいと強く思った。
私は何事も理屈で考えないと状況を飲み込めないタイプの人間なため、人よりも何かを理解するのに時間がかかってしまう所がある。
そのために私がまず取った行動は、自分が今置かれている環境を整理してみることだった。
まずは現状をより分かりやすく理解するために、嫁・姑をそれぞれ1つの職業として考えてみることにした。
最初は私から。
・私は夫と結婚し、嫁という仕事をする為、この家に嫁いできた人
次に姑。
・姑は私の夫の母親であり、この家に私が入ってくるまでは嫁業を担っていた人
そしてその環境に新しく私が入ってきたことで、ロケット鉛筆方式に嫁業から姑業に昇格した人である。
現時点で解ることは、姑は私より先に嫁業を積んできた実績がある為、実質私の先輩となる人物になるということ。
よし、ここまでは理解できた。
では次に、更に自分の立場を変えて、新しい環境に入った新入社員として考えてみたいと思う。
新入社員は会社に入社する際、入社式を経ている。
もしそれを家に当てはめるとするならば、おそらく結婚式がそれに該当するだろう。
すると結婚式は、結ばれた男女を祝うセレモニーでもあり、新たな家庭に入る人物の入社式でもあるという事だ。
また、嫁ぎ先の家族構成も会社の役員に当てはめることができそうだと思い、それもやってみた。
・「舅」=「社長」
・「姑」=「社長夫人」
・「夫」=「次期社長」
・「嫁」=「次期社長夫人かつ新入社員」
こんな感じに当てはめることが出来た。
今まで自分の家庭環境を会社に当てはめて考えるという事はしたことがなかったが、こうして考えてみると、改めて自分の立場・立ち位置をより明確に認識することができる。
この時、私の胸がズンと重くなり、ソワソワとした不安感に襲われた。
「私は初めから、【新入社員・嫁】としての立ち振る舞いを心得ずに過ごしている所があるかもしれない…。いや!でも姑が私をそうさせる部分もあるじゃないか!」
ソワソワとした不安感を消すために、私は頭の中で姑の悪い部分を思い返し、そして自分を正当化したのだ。
「やっぱり私は悪くない。」
自分の心にそう言い聞かせ、考えるのを止めようとした。
けれども私の心には何故だか、「止めちゃダメだ!」という思いが残っていた。
「不安から逃げてはいけない!このままでは、自分が感じた疑問の解決が達成できないぞ。嫌な気分になったとしても、自分の為と思ってこのまま続けなさい!」
私の心が、私に対してそう言っているのが自分でも分かってしまった。
そして私の心は、なおズンと重く、不安もより強くなっていったのである。
つづく