どうも、めがねこ(@meganecco_kana)です。
前回のお話。
私はいつも心に不安を抱えると、底知れない大きな闇に飲み込まれるような感覚になってしまう。
そして、その闇に自分が吸い込まれまいと、いつだって必死に闇から遠ざかろうとしてきた。
今回もいつものようにやり過ごそうとしたが、何故だか今回、私の心がそれを許してくれなかった。
むしろ私の心は、自分が今感じている不安の正体を暴くべきだと強く叫んでいたのだ。
「でも何故? どうして自ら、底の見えぬ闇の中に飛び込むという行為を、自分の意志で選ぼうとしているのだろう?」
私は正直とても混乱した。
「なんと恐ろしいことを私は考えているのだろう。果たして私に耐えられるのだろうか…」
想像しただけで、まるで心に漬物石でも入っているのかと言うくらい、心が重く、ずっしりとした重圧が私の体中を覆っていった。
しかし、ここで立ち止まっていては、この重苦しい重圧から一向に抜け出すことはできない事も私は知っていた。
そして意を決し、私は私の心の中にある大きな不安の正体を探ることにしたのだった…。
先程まで、自分や家族の立ち位置を会社の枠組みに当てはめて考え、自分の立場が新入社員であると認識するに至ったが、その時急に私の心がソワソワしだし、不安感が私の心に湧き出してきた。
「なぜあの時、私は急にソワソワしだしたのだろう?」
あの時の私は、 自分の立場を正しく認識した途端、不安に襲われ始めた。
自分の立場とは、「新入社員」であるという事。
では自分が思う新入社員とはどのような人だろうか?
・まっさらで何も知らない人
・これから多くの事を一つずつ学んでいく人
・先輩の言う事を聞く、謙虚である人
・進んで知ろうとする人
・フレッシュで元気な人
ひとまず自分がパッと思いつくだけ挙げてみたのだが、
【先輩の言う事を聞く、謙虚である人】【進んで知ろうとする人】
この二つを挙げた時、自分自身に対し極まりが悪く感じた。
私の心が、この二つに対してザワザワと反応していたからだ。
「うむ…考えてみれば、自分が新入社員という立場にあるとして、先輩である姑の言う事をちゃんと聞いているかと言われると、、正直YESとは言えない…。謙虚であるかどうかも、謙虚とは言えない所がある…。」
私は姑との関係の中で、自分の立場をわきまえない言動をとってしまっている事に気付かされた。
姑よりも私の方が夫の事を分かっていると言わんばかりの態度をとったり、家の事でも姑のやり方にケチをつけるような事をしてしまっている節が確かにあるのだ。
苦虫を噛み潰したような顔とは、まさに今の私に合った言葉である。
もし私が姑の立場だとしたら、間違いなく嫁に対し不満を抱えるだろう。
いやむしろ、私の方がもっと分かりやすく態度に出すとさえ思ってしまう程だ。
「お義母さん、よく我慢できているよな。凄いな…。」
私はこの時初めて、姑に対し尊敬の眼差しを向けることが出来たのであった。
つづく